君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜
大人しくベッドに身を沈めた美良を残し、必要なものを取りに行く。
冷蔵庫には経口補水液や麦茶だけでなく消化のいいフルーツやゼリー系の軽食までそろっていた。
適当なものを集め、知り合いの大学医に処方してもらった解熱剤を取り出し、彼女の部屋に戻る。
「ゼリーなら食べられるかい?」
「はい」
身を起こした彼女に、スプーンですくったゼリーを向ける。
「あの、自分で」
「いいから」
おずおずと小さな唇を開け、みかん入りのゼリーを口にする。
「美味しいかい?」
咀嚼して飲み込むと、彼女は赤く火照った顔をほころばせた。
「よく冷えてて美味しいです」
「それはよかった」
ほっとして、思わず笑みがこぼれた。
そんな俺を美良はまじまじと見つめ、どこか嬉しそうに目を伏せた。
冷蔵庫には経口補水液や麦茶だけでなく消化のいいフルーツやゼリー系の軽食までそろっていた。
適当なものを集め、知り合いの大学医に処方してもらった解熱剤を取り出し、彼女の部屋に戻る。
「ゼリーなら食べられるかい?」
「はい」
身を起こした彼女に、スプーンですくったゼリーを向ける。
「あの、自分で」
「いいから」
おずおずと小さな唇を開け、みかん入りのゼリーを口にする。
「美味しいかい?」
咀嚼して飲み込むと、彼女は赤く火照った顔をほころばせた。
「よく冷えてて美味しいです」
「それはよかった」
ほっとして、思わず笑みがこぼれた。
そんな俺を美良はまじまじと見つめ、どこか嬉しそうに目を伏せた。