君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜
「うれしいです、ありがとうございます」
私は絵本をぎゅうと抱きしめて、笑顔でお礼を言った。
ああなんだか嬉しくて泣きそうだ。
きっと今、泣き笑いの変な表情になってしまっているに違いない。
けれども、そんな私を見つめる聡一朗さんの表情は柔らかかった。
「こちらこそクッキーをありがとう。……味の感想は、次回で伝えてもいいかな」
「はい! お口に合うといいのですけれど」
「甘いものは嫌いじゃないよ」
「ならよかった! じゃあまた近いうちに」
「ああ」
素敵な大学教授様との再会は、笑顔で終えることができた。
しかも、また会えるなんて……。
そんな喜びが私の胸をさらに弾ませていた。
私は絵本をぎゅうと抱きしめて、笑顔でお礼を言った。
ああなんだか嬉しくて泣きそうだ。
きっと今、泣き笑いの変な表情になってしまっているに違いない。
けれども、そんな私を見つめる聡一朗さんの表情は柔らかかった。
「こちらこそクッキーをありがとう。……味の感想は、次回で伝えてもいいかな」
「はい! お口に合うといいのですけれど」
「甘いものは嫌いじゃないよ」
「ならよかった! じゃあまた近いうちに」
「ああ」
素敵な大学教授様との再会は、笑顔で終えることができた。
しかも、また会えるなんて……。
そんな喜びが私の胸をさらに弾ませていた。