【短編】かわいく、ワルく、甘く愛して。
「まさか“唯一”を見つけられるなんてな……」
「え? じゃあ本当に違反者じゃないの?」
生徒会にいるヴァンパイアが違反者だと聞いたのに……。
まさか他にもヴァンパイアがいるの?
「違反なんかしてないって。俺以外にもヴァンパイアはいるし、他のやつだろ?」
「そう、なんだ」
どこか、ホッとした。
心のどこかで累さんを捕まえたくないって思っていたのかもしれない。
「でも、そうか。那智さんは違反者を捕まえに来たんだ……?」
「っ⁉」
ホッとしたのも束の間。
私を押し倒したままの累さんの表情が変わる。
妖しく、楽し気な……どこか悪いことを企んでいるような、そんな顔。
「その違反者を捕まえるの、協力したげる。その代わり……分かってるよな?」
グッと近づいてきて、累さんの長い前髪が私の頬にかかる。
そのくすぐったさに「んっ」と思わず声が漏れた。
「え? じゃあ本当に違反者じゃないの?」
生徒会にいるヴァンパイアが違反者だと聞いたのに……。
まさか他にもヴァンパイアがいるの?
「違反なんかしてないって。俺以外にもヴァンパイアはいるし、他のやつだろ?」
「そう、なんだ」
どこか、ホッとした。
心のどこかで累さんを捕まえたくないって思っていたのかもしれない。
「でも、そうか。那智さんは違反者を捕まえに来たんだ……?」
「っ⁉」
ホッとしたのも束の間。
私を押し倒したままの累さんの表情が変わる。
妖しく、楽し気な……どこか悪いことを企んでいるような、そんな顔。
「その違反者を捕まえるの、協力したげる。その代わり……分かってるよな?」
グッと近づいてきて、累さんの長い前髪が私の頬にかかる。
そのくすぐったさに「んっ」と思わず声が漏れた。