私とキミと、彼と
第一章

出会い





初恋は中学時代。

よく「初恋は実らない」なんて言葉を聞くけど、私は見事に初恋を実らせた。


まあ、その初恋も中学を卒業する頃には呆気なく散ってしまうのだけれど…。








「───俺、望月のことが好き…。

付き合って下さい。」





「─────…ちぃ、好きだよ。」








初恋も、初めての告白も、初カレも初キスも…

私にたくさんの初めてをくれたのは、隣の席の彼だった。



だからもちろん、すぐに彼を忘れることなんてできなかったけど…

別れから1年以上も経てば、失恋のキズも癒えていて…




高校2年生になった私、望月千夏(モチヅキ チナツ)。

桜が散り終わる季節に、人生二度目の恋をした。





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