私とキミと、彼と
─────────
5分ほど歩いて連れてこられたのは、白とピンクを基調とした可愛らしい空間。
テーブルを挟んで向かいの椅子に腰掛ける彼。
そして、そのテーブルの上にはホカホカと湯気を立てる…
「…パンケーキ…。」
「うまそー。
俺、甘党なんだけどさ…こういう店って男だけで入りにくいだろ?」
「なるほど…。」
あまりにも健全なこの空間に、私はいたたまれなくなった。
…そっか。そうだよね。
パンケーキ、すっごく美味しそうだもんね。
うん……
「────…エロいこと想像してた?」
「んなっ!?」
突然そんなことを言い出すから…
顔を上げる私に、彼はニヤリと笑った。