私とキミと、彼と
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日曜の昼下がり。
たくさんの人が行き交う隣町の駅前。
中学時代の友達と久しぶりに遊ぶ約束をしたから、張り切ってお洒落して、滅多に履かないハイヒールなんて引っ張り出してきて…
ビルの窓ガラスに映る自分の姿を見ながら、
あれ?もしかして私史上最高に可愛いんじゃないか?
…なんて、自分で自分を褒めてみる。
…それにしても、遅いな。
私が少し早く着きすぎてしまったせいでもあるけど、もうかれこれ20分は待っている。
もしかして、私が集合場所を間違えてる?
不安に思い、友人にメッセージを送ろうとスマホを開いたその時…
ピコンと軽快な通知音とともに、友人からのメッセージが表示される。
〝ごめん!体調悪くて行けなくなっちゃった…(><)〟
待ち合わせ時間を10分以上すぎて届いたメッセージに、私は可愛らしいスタンプで返信をした。