私とキミと、彼と
彼の仲間たち
凌哉くんとのお付き合いも順調に進み、もうすぐ3ヶ月が経とうとしている。
今日は凌哉くんに〝紹介したい人がいる〟と言われて、いつものように我が家から一番近いコンビニの駐車場で待ち合わせ。
紹介したい人って…もしかしたらご両親とかかな…?
嬉しさと少しの不安を抱きつつ、私はいつもよりかなり気合を入れた身なりをガラス越しにチェックする。
彼との中を深めていく中で、わかったことがいくつかある。
まず、彼は隣町の高校に通う高校三年生。
私より1つ年上だ。
バイクが好きで、愛車は高校1年生の時にバイトで貯めたお金で買ったのだとか。
その頃は、死ぬほどバイトを掛け持ちしていたらしい。
好きなことのためにそこまで一生懸命になれるって、尊敬しちゃうな。
私には夢中になれる趣味とかないから…。