私とキミと、彼と
「少しずつでも、仲良くなれるように頑張るね。」
「おー、その意気。」
優しく頭を撫でてくれる彼に、私は少し得意げな顔を見せる。
「まずは名前覚えるところからかなー。」
「一応言っとくけど、人数かなり多いから。」
「え、今日いる人たちで全員じゃないの?」
「普段あんまり顔出さないヤツらも含めたら、その倍以上はいるな。」
楽しそうに笑いながら告げられた彼のその言葉に、一瞬耳を疑う。
あまりにもサラッと言うから、聞き逃しそうになってしまったけど…
「…倍!?
…ってことは、40人とか!?」
「いや…たしか50くらいは…」
嘘でしょ…50って…