私とキミと、彼と






「あー!凌哉さんやっと来た!

凌哉さんが彼女連れてくるって言うから、2時間前からここで待ってたんすよ!」







凌哉くんの姿を見るなり、直ぐに彼に詰め寄る男性が1人。


わー…声だけでわかる。

この人絶対に陽キャだ!


…どうしよう。

いかにも〝陽キャです〟って感じのノリ、私にはよく分からない。


しかも偉い人なんでしょ?




どんな風に挨拶していいのかも分からず、私はさらに身を縮めて彼の背中で息を潜める。


そうこうしているうちに、今度は別の男性の声が聞こえてきて…







「璃汰が早く来すぎなだけでしょ。

僕らはそんなに待ってないよ。」







あ…この声は優しそう。

すごく穏やかで、まさに〝優男〟って感じのイメージだ。









< 40 / 95 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop