私とキミと、彼と
彼らの正体
「────…きょんちゃん…?」
「ち……望月…?」
凌哉くんの仲間の中に、初恋の彼の姿があった。
爽やかだった黒髪の短髪は、金髪メッシュにツイストパーマがあてられていて…
背も少しだけ伸びて、昔より身体つきもガッチリした。
中学時代とは随分雰囲気はちがうけど…
やっぱり、紛れもなく風間恭平だ…。
「…千夏、恭平と知り合い?」
私のすぐ前にいた凌哉くんの声に、ハッと我に返る。
知り合い…で間違いないけど…
今この状況で何と答えるのが正解なのか…。
焦って言葉に詰まる私に代わり、すぐに横からきょんちゃんが答える。