私とキミと、彼と
「はいー、じゃあ次俺ね!」
春陽さんの自己紹介が一段落ついた頃に名乗りを上げたのは、〝陽キャさん(仮)〟。
「俺は、璃汰。花村璃汰(ハナムラ リタ)!
恭平と同級なら、俺とも同い年だから。
俺、堅苦しいの好きじゃないし…タメ口&呼び捨てでよろしく!なっつん!」
「な…なっつん…?」
…って、私のこと…?
突然授けられたあだ名に、思わず戸惑った声を上げる。
「千夏だから、〝なっつん〟!
なっつんも俺のこと呼び捨てで呼んでみ!」
「ほらほら」と手で私を煽りながら、期待の眼差しを向ける彼。
呼び捨てって……