お願いだから、キスしてください!〜妖精だけど人間に恋をしています〜
肩の怪我について
次の日。
いつもの時間にフィオンの部屋へ潜り込むと、フィオンの姿は見えなかった。
どこへ行ってしまったのだろう。
私が来るとわかっていたから、違うところで寝ているのかも。
一応寝室から続くドアを全て開けて確認したけれど、フィオンはいなかった。
別の部屋にいるのだろうか。
仕方なく諦めて自室へと戻る。
バイオレットにその話をしたら、いつになく怒られてしまった。
「それってめっちゃホラーだからね! 夜這いじゃないよ、ホラーだよ!」
ホラーと言われて思い返すと、流石に全てのドアを開けて探すというのは異常な行動だったかもしれない。フィオンが上手に隠れていたとしたら、とても怖い思いをさせてしまっただろう。
謝らなければと反省する。
翌朝、朝食を食べに行くと珍しいことにフィオンがいた。私を待っててくれたのかなと少し浮かれてしまう。
「おはよう。昨日はどこにいたの?」
挨拶ついでに謝ろうとすると、フィオンはにやりと笑った。
「君が来ると思って別の部屋で寝たんだ」
その、にやりと笑った顔が何故だかとても勝ち誇って見えて、私は謝ろうと思っていたことも忘れ悔しくなってしまった。
ちょうど食べ終わったフィオンはそのまま食堂を出ていく。
いつもの時間にフィオンの部屋へ潜り込むと、フィオンの姿は見えなかった。
どこへ行ってしまったのだろう。
私が来るとわかっていたから、違うところで寝ているのかも。
一応寝室から続くドアを全て開けて確認したけれど、フィオンはいなかった。
別の部屋にいるのだろうか。
仕方なく諦めて自室へと戻る。
バイオレットにその話をしたら、いつになく怒られてしまった。
「それってめっちゃホラーだからね! 夜這いじゃないよ、ホラーだよ!」
ホラーと言われて思い返すと、流石に全てのドアを開けて探すというのは異常な行動だったかもしれない。フィオンが上手に隠れていたとしたら、とても怖い思いをさせてしまっただろう。
謝らなければと反省する。
翌朝、朝食を食べに行くと珍しいことにフィオンがいた。私を待っててくれたのかなと少し浮かれてしまう。
「おはよう。昨日はどこにいたの?」
挨拶ついでに謝ろうとすると、フィオンはにやりと笑った。
「君が来ると思って別の部屋で寝たんだ」
その、にやりと笑った顔が何故だかとても勝ち誇って見えて、私は謝ろうと思っていたことも忘れ悔しくなってしまった。
ちょうど食べ終わったフィオンはそのまま食堂を出ていく。