狂い咲きの蝶
この先は、本当に思い出したくない。
実際、思い出しているのだが、はやく頭の中から取り除いてしまいたい。
だが、書けない。少なくとも、今は…。
あのころは、それがどういう意味だったか、わからなかったのだ。
…しかし、これは本能なのか、、うしろめなくてはいけないことだと、直感した。
「誰にも言うなよ」
最後に男に念を押されたが、そう言われなくてもきっと言わなかったと思う。
いけないことだとはわかっていたが、
…あの状況じゃいけないことも何もない。逆らえば殺されかねなかったのだ。
次の日の朝、私と晴は、公園に放置されているところを警察に保護され、母が迎えに来てくれた。
母の姿を見たとき、思わず泣いた。
嬉しくかったのと、寂しかったのと、ごっちゃまぜになって泣いたのだが、
絶対的な存在の母にさえ、はじめてうしろめたいことができたことがつらくて、余計に泣いた。
実際、思い出しているのだが、はやく頭の中から取り除いてしまいたい。
だが、書けない。少なくとも、今は…。
あのころは、それがどういう意味だったか、わからなかったのだ。
…しかし、これは本能なのか、、うしろめなくてはいけないことだと、直感した。
「誰にも言うなよ」
最後に男に念を押されたが、そう言われなくてもきっと言わなかったと思う。
いけないことだとはわかっていたが、
…あの状況じゃいけないことも何もない。逆らえば殺されかねなかったのだ。
次の日の朝、私と晴は、公園に放置されているところを警察に保護され、母が迎えに来てくれた。
母の姿を見たとき、思わず泣いた。
嬉しくかったのと、寂しかったのと、ごっちゃまぜになって泣いたのだが、
絶対的な存在の母にさえ、はじめてうしろめたいことができたことがつらくて、余計に泣いた。