狂い咲きの蝶
――――――ジャキッ。

頭の上で響いた音。そして何かが降ってきた。
これはもしかして…

…私の…髪の毛…??

おそるおそる背中に手をやってみる。
ずっと守ってきたロングの髪の毛の先が…ない!!

「あぁぁぁぁぁあああああ!!!!」

ショックで叫ぶ理世に、こんどは暖かい液体がかけられた。


…シャーーーーーー……


…アンモニアの…匂いがする…

「おもしれぇ!!俺もやる!!」

何人かが便乗する…4人のようだ……

…シャーーーー…

…シャーーーー…


「次はこれじゃあすまないからな。」

まるくうずくまり、声を殺して泣く理世に大樹は一発強い蹴りを入れた。
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