狂い咲きの蝶
「マサカ、アナタノ トモダチ ジャナイデショウネ!?」

昨夜の母の言葉がよみがえる。
きっと母はこんなこと言った記憶はないだろう。錯乱していたのだから。

……だけど……、


「理世ちゃん、ありがとう。もうここでいいから。」

そんな理世の考えをよそに杏音はパッと繋いだ手を離し、校舎の中に駆け込んでいった。

理世はすぐに家路を急ぐ。
こんな場所、一瞬だって長くいたくない…!!!!


……ポン。

背中が叩かれた。振り返ると、
















大樹だった。
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