悠久の絃

新しい居場所

〜絃side〜

時刻は11時47分。

朝から眠気と怠さのダブルパンチで体はもう限界。


赤城「入るよ〜」


悠先生がこうして1時間に1回くらい来てくれるのが唯一の救い。ずっといて欲しい。



「せんせぇ、、、体が重い、、、」


先生は頭を撫でながら目を合わせてくれる。



「うーん、しんどそうだね。
昨日鶴川先生に貰った薬飲もうか?」


コクッ

「うん。じゃあ取ってくるね。」






「取ってきたよ〜」


あれ。なんか手に持ってるの多くない?


「そんな不思議そうな顔しないで。もうお昼ご飯の時間だから食べてから薬飲もう。ね?」


ね?じゃないよぉ、、、、お腹空いてないし、、、


「今日はうどんだよ。」


はい、と箸を差し出された。


「、、お腹、空いてない、、、」


「お腹空いてなくても、食べないと薬飲めないから。それに体力もつかないし、退院出来ないよ?」



う、、退院出来ないのはやだ。







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