悠久の絃
律「んじゃ、ちょっと胸の音聞かせてね。」



え、え、待って。

私が戸惑っていると、いつの間にか後ろに来ていた悠先生が私の服を捲った。

金属がピタッと胸にくっついた。


悠「いとちゃん、大丈夫。怖くないよ。深呼吸。」


律先生のもしもしも長い。1回1回の呼吸を丁寧に聞いている。





律「はい、いいよ。聞いてた通り、心臓はそこそこだけど肺はすごいね。呼吸器の担当は?」


悠「瀬堂先生と椎名先生です。」


律「ふ、、ん。まあ、その2人なら安心かな。
てか、なんか熱っぽいけど。今しんどくない?」


悠「今日生理2日目です。さっきまでしんどそうだったので律先生が来る直前に薬飲んでます。」


律「腹は治療中じゃないの?治ったの?」


悠「まだ完治かは分かりません。4日前に陰部を刺激して誘発したので来月、再来月も同じペースで来れば完治です。」


律「あそ。そしたら、俺が出来るのはここまでだね。

絃ちゃん、また時間ができたら来るね。ばいばい!」


と、私の頭を撫でて律先生は出て行った。







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