悠久の絃

律「俺の専門が呼吸器じゃないってことは知ってると思うから参考程度にして欲しいんだけどね。



まず、検査を1からやり直せ。ここまででかい発作が出たなら2週間前とは全く違う結果が出るはずだから。それを見てステロイドの強さをもう一度調整しろ。



次、ちゃんと凑くんに診察させろ。多分今回の発作はストレスが原因だと思うよ。カルテ見たけど、まだ1回しか話せてないんだろ。
まあ、俺は昨日帰ってきたからまだ全部を知ってるわけじゃないけど、ストレスは溜まると誰だって爆発するから。



唯弦、お前なら大丈夫って思ってる。樹と一緒に絃ちゃんを元気にしてあげてくれ。

椎名先生、昨日はほんとごめん。でも、椎名先生の代は俺ら以来のgolden ageだから。信じてるよ。

絃ちゃん、もう泣くな。退院は必ずできる。出来なかったら唯弦と樹を説教してやる。だから大丈夫!俺は絃ちゃんの味方だから。

んじゃ、俺はこの後、救急行ってくるから。
またね〜。」



律先生はすぐに出て行ってしまった。

まだまだ溢れてくる涙を止めている間に2人が話している。








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