悠久の絃
その後、リビングでお茶を飲みながら悠先生とお話した。


赤城「入院してたから分かると思うんだけど、僕は家に帰らない日があるのね。だから、その日はいとちゃんが絶対知ってる人が来るようにお願いしてある。
夏とか、凑とかね。絶対一人にはしないから。それは安心して。

それと、学校について。
いとちゃんが通う学校は桜庭大学付属中学校っていう学校ね。まあ、名前を聞いてわかる通り、桜庭大学の付属の中学校であり、うちの病院付属の学校でもあるわけね。

もう気づいてると思うけど、家から病院は近いし、その病院の付属の中学校だから、学校もすごく近い。通学路は今度教えてあげるから、一人で行けるようにしようね。制服は郵送で届くみたいだからもう少し待って。
ちなみに始業式は9月の第1月曜日だから。

ここまでOK?」







先生はこんなに色々考えてくれていたんだ。部屋も、洋服も、私が一人にならないようにするためにも、学校の事も全部考えてくれていた。
嬉しいし、感謝しかない。



「はい!大丈夫です。先生、本当にありがとう。」


赤城「どういたしまして!というか、これは当たり前のことだから。
よし!じゃあ今日のお話はここまで!疲れてると思うから、お風呂入ってもう寝よう!」




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