悠久の絃
絃ちゃんはそうだった!と思い出して勢いよく起き上がった。


「あ、ごめんなさい。えっと、どうしよう、あ、」


「うん、一旦落ち着こう。まず、なんで床で寝てたの?」


「ソファで寝てたんですけど、いつの間にか落ちちゃって。」


「そうなんだね。じゃあ、夜ご飯は食べた?」



絃ちゃんは少し迷った顔をして、

「た、食べました!」

と。

その反応は食べてないな。


「ほんとに食べた?何食べたの?」


「あ、、えっと、、んと、、あの、」


「食べてないね?」


そう聞くと小さく頷いた。

やっぱりね。

「僕が何か作るからゆっくりしてて。」



< 178 / 315 >

この作品をシェア

pagetop