悠久の絃
上宮「走ってくるとは思わなかった。お前、そんなに脳筋だったか?」


「ちょっとね、お兄ちゃんの血が騒いじゃって。」


上宮「そうか。あ、悠には連絡したか?」


「まだです。入院ってことも言っておきますね。」



さっき送ったメッセージもまだ既読がついてないが、追加情報も送っておいた。


上宮「にしてもこの寝顔、いつもよりしんどそうだな。」


「ですね。環境の変化にまだ体が追いついてないんだと思います。
それに、悠くんたちだってまだ研修医ですしね。もっと頼ってくれればいいのに。」


上宮「だな。俺たちからもう少し気にかけてあげよう。」


「はい。」



上宮先輩と少し話して、今日は病院に泊まることにした。シャワーは明日の朝当直室で浴びればいいしね。

救急の当直室で少し休ませてもらい、明け方にNICUを見に行くことにした。

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