悠久の絃
10分くらいして戻ってきた椎名先生の両手には、ワーク1冊分程のプリントがあった。





椎名「英語と数学が出来ないって聞いたから、基礎だけ刷ってきた。」


「ありがとうございます。」




じーっとプリントを眺めるけど、これほんとに基礎?全然わかんないんだけど。

問題は

My father named me Taro.

を日本語訳にすること。


待って待って、、nameって名前って意味だよね。なんでdがつくの?
しかも、me Taro ってどんな語順してるの?

ちんぷんかんぷんな私を見かねて椎名先生が声をかけてくれた。


椎名「大丈夫か?」


「全く大丈夫じゃないです。」


椎名「どこがわかんない?」


「ここの日本語訳にする問題です。」


椎名「nameは動詞で名付けるっていう意味を持つんだ。それが過去形になってdがついてる。それと、これはSVOCの語順だから、OをCにさせるっていう意味になる。ここまで教えたらできるか?」


「あ、、!そういうことか!分かりました!」






午前中はひたすた英語を解いた。

お昼ご飯(椎名先生の監視付き)は完食!
悠先生、さっきすごい怒らせちゃったけど、全部食べたのは褒めてくれるかな?

午後からは数学。
四則演算はできるから、文章問題を椎名先生に教えて貰いながら解いた。



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