悠久の絃
17時10分

夜星「入るよ〜」


椎名「お疲れ様です。」


夜星「椎名先生もお疲れ様。ずっとレポートでしょ?」


椎名「はい。」


夜星「絃ちゃんは?いい子にしてた?何してたの?」


「えっと、英語と数学の問題を解いてました。」


夜星「絃ちゃんも勉強してたんだね。発作は起きなかった?」


「はい。起きませんでした。」


夜星「朝は色々あったけど、結構調子いいんじゃない?もしもしさせて。」



夜星先生の長いもしもし。
それが終わると、目の下をめくられて、首を触る。

その動作がいつもだけど、今日はより丁寧だった。



夜星「うん。大丈夫そうだね。明日は悠先生も休み取れたみたいだし、退院していいよ。」


やった!!


夜星「悠先生とは仲直り出来そう?」


椎名「一応、もう怒るなとは言ってあります。多分、退勤したら来ると思います。」


夜星「じゃあ悠先生が来た時にちゃんと話すんだよ。いいね?」


「はい。」






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