悠久の絃
その後、夜星先生も部屋に来てくれて、明日の退院について説明を聞いた。

11時に病院を出るから、悠先生がお迎えに来てくれるらしい。

それと、次の定期検診は2週間後の月初め。
修学旅行は一応出席って伝えてくれたみたいだけど、その時の検査結果で決定する。




赤城「じゃあ、僕たちは帰るね。明日の朝また来るから。おやすみ。」

「はい。おやすみなさい。」







-翌朝-

佐々木「おはよう。絃ちゃん。」


「おはようございます。」


佐々木「体温と血圧測るね。」


素早い手つきで測っていくこのちゃんを見つつ、帰ったら何をしようか考えた。



とりあえず学校のワーク進めなきゃな。授業休んじゃったし、遅れを取り戻さなきゃ。


朝ごはんを食べ終えると、いつも通り夜星先生が来る。


夜星「おはよう。」


「おはようございます。」


夜星「もしもしさせて。」


いつも通り、もしもしをして、目の下をめくって、首を触る。




夜星「大丈夫だね。じゃあ、荷物まとめておくんだよ。」


「はい!」



言われたとおり、荷物をまとめて、服も着替えた。
荷物をまとめると言っても2日しか入院してないから、この前よりも軽い。






赤城「準備出来たー?」


「はい!」


赤城「じゃあ、行こうか。」


ひょいっと荷物を持って歩く悠先生に着いていく。

先生たちに挨拶をして、駐車場に行く。


赤城「ちょっと寄り道して帰ろうか。」


車に乗ったあと、悠先生がぼそっと呟いた。








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