悠久の絃
目が覚めると、マスクをつけられていて、点滴も刺さっている。



まただ。
もう、ほんと嫌になっちゃう。

ぽろぽろと涙が出てきた。




椎名「起きたか。

って、なんで泣いてる。」



椎名先生、いたんだ。






なんで椎名先生なの。なんで悠先生じゃないの。

思い返してみると、最近はずっと椎名先生ばかり。悠先生は来てくれない。




「、、、、悠、先生がいい。椎名先生、やだ、」

言っちゃいけないのはわかってる。でも、自然とそんな言葉が、口から溢れた。







椎名「、、そ。まだ夜中だ。寝ろ。」








怒られるかと思った。


けど、椎名先生はベッドランプを消して部屋を出ていった。











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