悠久の絃

実家と実家

-翌朝-



朝ごはんを作っていると、いとちゃんの部屋のドアが勢いよく開いた。


絃「悠先生!サンタさん来た!」


サンタさん、、?僕、他になにか置いたっけ?


「んー?どれ、見せて」



はいっ、といとちゃんが見せてきたのは、夜中に僕が置いたブレスレット。

サンタさんだと思われちゃったか。

来年リベンジだな。



「良かったね。お出かけする時に着けようね」


「うん!」



かわいいな、

「そろそろ朝ごはんできるから顔洗っておいで」



いとちゃんが顔を洗っている間にご飯をテーブルに並べた。


「「いただきます。」」


朝ごはんを食べながらいとちゃんの様子を見る。

結構食べてるし、顔色もいい。今のところ呼吸も安定してる。検査したら退院かな。


「10時に病院行くからご飯食べたら着替えておいで。」


そう言うといとちゃんの手がピタッと止まった。









< 301 / 315 >

この作品をシェア

pagetop