悠久の絃
〜赤城side〜

ようやくいとちゃんの緊張がほぐれて笑顔が見えてきた。

でも、それと同時に疲れも見え始めたので、夕飯まで寝かせることにした。



すやすやと眠るいとちゃんを横目に、レポートを机に広げる。

様々な資料や文献に目を通し、書き進めていく。







気づけば時計の針は18時を指している。

リビングに行くと、母さんが張り切って料理していた。

母「あら?絃ちゃんは?」


「僕の部屋で寝てる。みんな帰ってきたら起こすよ。」


母「そう。

やっぱり、さっきのは緊張かしら?」


「そうだと思う。まあ、数値も上がって退院出来てるし、発作起きても自分で止められると思うから。
父さんにも後で診てもらうし。」


母「そうね。明日は少し楽しいことさせてあげるわ。」


「ありがとう。僕も何か手伝うよ。」


久しぶりに2人でキッチンに立ち、いとちゃんの好きなハヤシライスを作った。



ガチャ



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