悠久の絃
父「ただいま」


「父さんおかえり。」


父「玄関に小さい靴があったんだ。絃ちゃんいるのか?」


「うん。僕の部屋で寝てるよ。そろそろ起こしてこようかな。」









「いとちゃん、いとちゃん、

そろそろ起きよう。みんな帰ってくるよ。」


そっと体を起こしてあげると、悠先生と、呼んでくれた。


「うん?どうした?」


絃「なんか、悠先生の匂いがする、、全部、悠先生の匂い。」


ああそっか。ベッドも枕も僕の匂いか。


「そうだね。この部屋は全部僕の匂いだね。」
















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