悠久の絃
〜絃side〜

悠先生と階段を降りて、リビングに入ると悠先生のお父さんとお母さん、それと、小児外科の先生がいた。
見たことはあるけど、誰だっけ……


「...悠先生、、あの、誰か、わかんない、」


悠「ああ、そうだよね。あの二人は僕の父さんと母さん。で、そこにいる女の人は僕の姉ちゃん。男の人は姉ちゃんの彼氏。」




、、、、彼氏?、、ん?、彼氏?

彼氏って、こう、もっと、正式な場とかで会うんじゃないの?


まあいいや。



ていうか、彼氏。彼氏、、、悠先生が彼氏なら良いな、、、



って!何考えてるの!

頭をぶんぶん振って悠先生と少し距離を取った。


綾「絃ちゃん、久しぶりね。1回休憩室で会ったよね。悠の姉の綾です。よろしくね。」


「、、よ、よろしくお願いします。」


音道「俺も休憩室の時いたよ。音道稜登です。
そうだな、、、稜登くんって呼んで!」


「稜登くん、、よろしくお願いします。」




緊張がほぐれて、ご飯も私が好きなハヤシライス。

悠先生のお父さんとお母さんは本当に優しくて、悠先生と同じ父さん、母さんって呼んでいいよって言ってくれた。


ご飯を食べている時にわかったけど、お母さん以外みんなお医者さんらしい。

、、逃げ場がない、、、




悠「ご飯もう食べないならお風呂入ってきな。」


「あ、はい。ごちそうさまでした。美味しかったです。」


母「良かったわ。お風呂はもう用意できてるからね。

って、あれ?悠、あんたさっき全部洗濯してなかった?」


悠「、、!そうだ!うわっ、、やらかした、、どうしよう、、
今から取ってこようかな。どうせ年明けまでいるし。」


綾「いや、悠の服着れば良くない?
ほら、あの、、あれだよ、、あれあれ、」


音道「彼シャツ?」


綾「そうそれ!どう?」


悠「僕たちカップルじゃないんだけど。
まあ、でも明日仕事終わったら取りに行くから今日はそれでいいか。いい?」



んー、、この流れで嫌です、とは言えないよね、、、

でも、無理だよ、、恥ずかしすぎる、、


「、、はい、、大丈夫です、、」


悠「じゃあお風呂出るまでに置いておくから、ゆっくり入っていいよ。廊下歩いてたらお風呂あるから。」


「わかりました。行ってきます。」





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