悠久の絃
椎名「5年後までには喘息も、完治とはならないかもしれませんが、ある程度安定するはずです。
腹も、悠先生と早瀬絃が互いの信頼を高めていけば症状改善の余地はあると思います。
さらに、交換留学先の病院には悠先生の兄、律(リツ)先生もいます。
そして、この交換留学制度は医師だけではなく、付属大学の学生でも適用することが出来ますよね?
早瀬絃がうちの付属高校、又は付属大学に合格、入学した場合は一緒に行くことも不可能ではないと思います。
どうでしょうか。院長先生。」
2分ほど、会議室の空気が一切揺れなかった。
院長「わかった。こちらもなるべく悠先生が研修会、交換留学に行けるように最善を尽くす。
悠先生。絃ちゃんをよろしくな。中等部の校長には私から話を通しておく。早瀬の娘ならば快く受け入れてくれるはずだ。
何か悩むことがあったら私達を頼ってくれ。そのくらい私達は悠先生を頼っている。よろしくな。」
「はい。ありがとうございます。もちろんです。僕が彼女を守り抜きます。」
院長「夜星先生、病状がなるべく安定してから、通わせてあげてくれ。」
夜星「わかりました。」
院長「それでは、」
と、院長先生が次の話に入ろうとした瞬間、夜星先生のPHSが鳴った。
時刻は4時45分。病棟から目を離しすぎだかもしれない。
腹も、悠先生と早瀬絃が互いの信頼を高めていけば症状改善の余地はあると思います。
さらに、交換留学先の病院には悠先生の兄、律(リツ)先生もいます。
そして、この交換留学制度は医師だけではなく、付属大学の学生でも適用することが出来ますよね?
早瀬絃がうちの付属高校、又は付属大学に合格、入学した場合は一緒に行くことも不可能ではないと思います。
どうでしょうか。院長先生。」
2分ほど、会議室の空気が一切揺れなかった。
院長「わかった。こちらもなるべく悠先生が研修会、交換留学に行けるように最善を尽くす。
悠先生。絃ちゃんをよろしくな。中等部の校長には私から話を通しておく。早瀬の娘ならば快く受け入れてくれるはずだ。
何か悩むことがあったら私達を頼ってくれ。そのくらい私達は悠先生を頼っている。よろしくな。」
「はい。ありがとうございます。もちろんです。僕が彼女を守り抜きます。」
院長「夜星先生、病状がなるべく安定してから、通わせてあげてくれ。」
夜星「わかりました。」
院長「それでは、」
と、院長先生が次の話に入ろうとした瞬間、夜星先生のPHSが鳴った。
時刻は4時45分。病棟から目を離しすぎだかもしれない。