悠久の絃
〜in 医局〜

医局の休憩室には医局長と上宮先生と椎名がいた。


椎名「瀬堂先生は急患対応で代わりに俺が来た。」


「なるほど。」


しばらく談笑していると休憩室の扉が開いて男性が入ってきた。



??「お待たせしてしまいすみません。産婦人科医の鶴河 創(タズカワ ソウ)です。」


入島「鶴川先生、久しぶり。」


鶴川「お久しぶりです、入島先生。

早瀬絃ちゃんのカルテ拝見しました。今一度ご説明します。


今、絃ちゃんの子宮の中にはおそらく1度も排泄されなかった経血や織物が溜まっています。それらが膣の中にずっと入っていると炎症が起こります。今も絃ちゃんは腹痛があると思います。

なるべく早く織物を出してあげたいので明日、明後日には治療したいと思ってます。

治療法は主に2つ。
1つは手術で膣を開けて織物を出し、処女膜を開放する方法。治療は1度で終わりますが今の絃ちゃんの体力ではこの方法は困難です。

もう1つは性器を刺激して織物を出す方法。この方法でゆっくり処女膜も広げていく予定です。ただ、これは時間がかかりますし精神的にも辛くなります。
先生方、どちらにしますか?」




重い空気が流れる。

わかってる。今のいとちゃんでは手術できない。でも、明後日までには治療を始めなければいけない。

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