悠久の絃

長い一日に終止符を

〜絃side〜

目を開けると、白い天井が見えた。


口には、管みたいなのが入っている。


左手を、誰かに握られている。
誰なのか見ようとするけど、口に入っている管せいで顔を動かせない。
右手を動かして、それを取ろうとすると左手に繋がれていた手が離された。


赤城「起きた?何処か痛いところある?」

悠先生だったのか。どこも痛くないけど、管を取って欲しい。

右手を伸ばして管を指さした。


赤城「ごめんね、この管はまだ取れないんだ。明日の朝取ってあげるからね。」


少しだけ頷くと、悠先生は微笑んでくれた。でも、その微笑みには悲しみの色も混じっている。
どうしてか聞きたいけど、声を出せない。



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