悠久の絃
しばらくして、上宮先生と瀬堂先生が来た。


瀬堂「絃ちゃんおはよう。ちょっともしもしさせて。」


さっきの上宮先生みたいに長い長いもしもし。でもやっぱり、意識して呼吸すると苦しい。もう一度右手を口元の管に伸ばした。

今度は上宮先生に捕まった。


上宮「もうちょっと頑張って。」


瀬堂先生のもしもし、本当に長い。


瀬堂「う〜ん。」


瀬堂先生は悩んでる。でも早く取って欲しい。


瀬堂「よし、抜管しようか。早くしろって目してるし笑上宮先生、手伝ってください。」


上宮「了解。」


瀬堂「絃ちゃん、ちょっとお話するね。

今から絃ちゃんの口に入ってる管を抜くんだ。抜いてる時は凄く苦しいと思うんだけど、頑張ってお口開けててね。
抜いたあとは酸素マスクつけるからゆっくり深呼吸してね。」


上宮「よし、ちょっと頑張るよ。」


上宮先生がそう言ったあと、管が口から抜かれていった。











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