悠久の絃
あっという間にさっきまでいた部屋に着いた。
私はベッドの上に座らされ、瀬堂先生にもしもしされた。

瀬堂「実はね、慈良くんから絃ちゃんがいないって連絡が来たの。それで、小児科に降りて僕も探してたらあそこにいたの。
あ、もう慈良くんには見つかったって連絡してあるから大丈夫だよ。

みんな、絃ちゃんがいなくて心配してたの。だからね、今度からはこのナースコールっていうボタンを押して、どこに行くかを話してから部屋を出てね。」


私はコクっと頷いた。

その時、ドアがノックされた。


慈良「おはよう。絃ちゃん。心配してたんだよ〜どこ行ってたの?」


「廊下の、ソファのとこ。」


慈良「ああそっちか。僕ずっと逆の方探してた。はい、これ朝ごはんね。とりあえず食べる前にお熱と血圧測らせてね。」


夏くんの腕が素早く熱と血圧を測っていく。


慈良「熱も血圧も異常ないね。よし、ご飯食べていいよ。」


あんまりお腹空いてなかったけど、瀬堂先生の監視があったから全部食べた。
私がご飯を食べ終わるのを見ると瀬堂先生は呼吸器内科に戻って行った。





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