悠久の絃
22時。エレベーターに乗り、いつもの階で降りていつもの部屋に入る。でも、いつもと違う。玄関には靴が5足ある。リビングの扉を開け、ただいま、と言う。


絢杜「おかえり。おつかれさん。引き継ぎ時間かかったね。今日ゴミ捨てるの忘れたやろ。捨てといたで。」


さすが絢杜。頼れる兄貴すぎる。ご飯が、もうできてる。

瑛杜と凑はゲームをしてる手を止めて、おかえり〜と言ってくれた。


椎名「ちょうど風呂湧いたから入ってこい。」


慈良「洗濯物畳んどいたよ。悠の部屋と風呂場に置いといたから、そのままお風呂行っていいよ。」



椎名はタイミングバッチリすぎるし夏は職業病が出てる。感謝。


「ありがと〜!お風呂行ってくる。」


ありがたく一番風呂に入らせて頂き、疲れを取った。

風呂を出て、夏が用意してくれた服を着てリビングに戻った。




22時30分。夕食が始まった。
今日は全員オンコール無しの日なのでビールで乾杯した。お酒の弱い椎名は一口で酔いが回っている。

みんなでご飯を食べ、一息ついたところで話すことにした。


「お昼に言った重大発表、今します!」


全員の視線が僕に向いていることを確認して話した。




「今日から、僕がいとちゃんの保護者になりました!」






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