【コミカライズ】王女様がお好きなら、邪魔者のわたしは要らないですか? 〜破局寸前で魅了魔法をかけてしまい、わたしのことが嫌いなはずの婚約者が溺愛してくる〜
「ああ。驚いた」
何よりも、エルヴィアナが自分を喜ばせようとしてくれた気持ちが嬉しい。彼女たちはそれぞれプレゼントまで用意してくれていて。
「ありがとう、エリィ。君のおかげで良い誕生日になった」
甘い表情を向けると、エルヴィアナは少し恥ずかしそうに目を逸らす。
そのやり取りを傍目に、ルイスとリジーが話をした。
「クラウス様……本当に魅了魔法が解けたのでしょうか。あのご様子を見ていると疑問に思います」
するとルイスが、いたずらに口角を持ち上げた。
「ふふ。彼の場合、もっと深刻な魔法にかかっているからね。もう手に負えないよ」
「――深刻な魔法、ですか?」
「ああ」