【コミカライズ】王女様がお好きなら、邪魔者のわたしは要らないですか? 〜破局寸前で魅了魔法をかけてしまい、わたしのことが嫌いなはずの婚約者が溺愛してくる〜

26_エピローグ

 
 エルヴィアナは王立学園に復学した。美男子たちにかけられていた魅了魔法は解け、しつこく付きまとわれることもなくなった。学園内では、あの生粋の男たらしの『悪女』エルヴィアナが男遊びをやめたと噂になった。

 ルーシェルは相変わらず体調不良で休学したまま。ルーシェルは外国の王族との婚約が決まっていたがそれも解消し、社交界にも姿を現さなくなった。みんなルーシェルに何があったのか知りたがったが、王家は彼女の実態をひた隠しにした。王女が魔獣を飼っていたことも、誰も知らない。エルヴィアナは事情を知っていたが、王家の沽券のために沈黙を守った。

 エルヴィアナは取り巻きから解放され、お人好しで実直な本来の彼女らしさを取り戻していった。

 朝、学園に登校したら、校庭で困っている令嬢たちを見かけたエルヴィアナ。

「お嬢さんたち。何かお困りの様子ね」
「エルヴィアナ様……」
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