交際0日ですが、鴛鴦の契りを結びます ~クールな旦那様と愛妻契約~
「一応、確認なんですが…俺と結婚、してくれますか?」
どこか自信なさげな彼に、私は大きく頷く。
「はい! 実家を助けるには、深山さんの力を借りるのがいちばんかな、って。やっぱり私にはメリットしかないですしね。考える時間をくださってありがとうございました」
「結婚しても、いずれ契約満了の時が来れば離婚することになると思います。離婚歴がつくことになりますが、それでもいいんですか?」
真っ直ぐに見つめてくる瞳が心配するように揺らぐ。
「離婚…そっか、たしかにそうですね。 うーん、それなら離婚しなきゃいいんじゃないですか?」
深山さんがわずかに目を丸くする。
「始まりは契約でも、本物の夫婦になれるように努力するのもありじゃないですか。せっかく夫婦になるんですし、私は、深山さんと仲良くなりたい……って、す、すみません!私は良くても、深山さんが困りますよね! 今のなしで…」
彼が私を選んだのは、利害が一致したから。それ以上でも以下でもないのに、本当の夫婦になりたい、だなんて惚けたことを。舞い上がってしまったのが恥ずかしくて顔をあげられない。
どこか自信なさげな彼に、私は大きく頷く。
「はい! 実家を助けるには、深山さんの力を借りるのがいちばんかな、って。やっぱり私にはメリットしかないですしね。考える時間をくださってありがとうございました」
「結婚しても、いずれ契約満了の時が来れば離婚することになると思います。離婚歴がつくことになりますが、それでもいいんですか?」
真っ直ぐに見つめてくる瞳が心配するように揺らぐ。
「離婚…そっか、たしかにそうですね。 うーん、それなら離婚しなきゃいいんじゃないですか?」
深山さんがわずかに目を丸くする。
「始まりは契約でも、本物の夫婦になれるように努力するのもありじゃないですか。せっかく夫婦になるんですし、私は、深山さんと仲良くなりたい……って、す、すみません!私は良くても、深山さんが困りますよね! 今のなしで…」
彼が私を選んだのは、利害が一致したから。それ以上でも以下でもないのに、本当の夫婦になりたい、だなんて惚けたことを。舞い上がってしまったのが恥ずかしくて顔をあげられない。