交際0日ですが、鴛鴦の契りを結びます ~クールな旦那様と愛妻契約~


部屋の片付けが一段落したところで、私たちはお昼ご飯にデリバリーを頼んだ。
一織さんの提案で、ハンバーグが美味しいお店を選ぶ。

「わ、美味しい…! こんなにジューシーなハンバーグは初めて食べました!」

デミグラスソースと肉汁のコラボレーションが絶品のハンバーグは本当に美味しくてほっぺたが落ちそう。
感激する私に、一織さんは少し得意げな様子で言う。

「そうだろ。高校生のときに初めて食べてから気に入って、今でもたまに食べたくなるんだ」

一見クールな彼が、意外と子ども舌なのが可愛くて笑みがこぼれる。
高校生の一織さんを想像して、きっとモテていたんだろうな、と思う。

「ふふ。一織さんの高校時代ってどんなだったんですか? 一織さん、背が高くて逞しい体つきだし、部活はやっぱり運動部?」

「中学高校ともバレーをやってたよ」

「ほんとですか! 私もバレー部でした!」

「見てみたかったな。小梅がバレーやってるところ」
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