交際0日ですが、鴛鴦の契りを結びます ~クールな旦那様と愛妻契約~
「俺だってどこでも寝れる」
「いえ、私のほうが」
「いいや、俺が」
「…っ―― じゃあもう、一緒に寝ましょう!」
終わりの見えない譲り合いに勢いで言ってしまってから、またやってしまったと内心で焦る。
わぁぁ私のばか! 寝室は別にする、って話になったのにそんな提案、破廉恥な女だと思われたらどうしよう!
「小梅、それは、」
一織さんは驚いている。でもやっぱり、一織さんをソファで寝かせるわけにはいかない!
「お互いに相手がベッドで寝ないことを許せないんですから、これはもう大人しく一緒に寝るしかありません! 一織さんは嫌ですか?私と寝るのは」
私はずるい聞き方をした。彼は優しい。嫌だなんて、私が傷つくと思えば言わないだろうから。
「…嫌ではないが、小梅は本当にいいのか?」
「結婚を決めた相手と寝れないなんて、私はそんな覚悟でここにいませんから!」
ここまできたらもう引けない。とことん振り切って、私は胸を張って答えた。
「…分かった。部屋に運ぼう」
一織さんは折れてくれた。
額に手をやり、困ったように笑う。
「いえ、私のほうが」
「いいや、俺が」
「…っ―― じゃあもう、一緒に寝ましょう!」
終わりの見えない譲り合いに勢いで言ってしまってから、またやってしまったと内心で焦る。
わぁぁ私のばか! 寝室は別にする、って話になったのにそんな提案、破廉恥な女だと思われたらどうしよう!
「小梅、それは、」
一織さんは驚いている。でもやっぱり、一織さんをソファで寝かせるわけにはいかない!
「お互いに相手がベッドで寝ないことを許せないんですから、これはもう大人しく一緒に寝るしかありません! 一織さんは嫌ですか?私と寝るのは」
私はずるい聞き方をした。彼は優しい。嫌だなんて、私が傷つくと思えば言わないだろうから。
「…嫌ではないが、小梅は本当にいいのか?」
「結婚を決めた相手と寝れないなんて、私はそんな覚悟でここにいませんから!」
ここまできたらもう引けない。とことん振り切って、私は胸を張って答えた。
「…分かった。部屋に運ぼう」
一織さんは折れてくれた。
額に手をやり、困ったように笑う。