交際0日ですが、鴛鴦の契りを結びます ~クールな旦那様と愛妻契約~



俺たちがやってきたのは、様々なスポーツを気軽に楽しめる大人向けのレジャー施設だ。
前に、お互い体を動かすことが好きだと分かった時小梅が提案してくれた。

カップルや夫婦、友達同士などで訪れている初対面の相手とチームになったり敵になったりと、その日その場限りの付き合いを楽しめるのも魅力のひとつとして有名な場所だ。

「一織さん!思いっきり楽しみましょうね!」

「あぁ。もちろん」


小梅も俺も、勝負をするからには勝ちたいという負けず嫌いなタイプで、テニスやフットボール、バスケなど、学生の時は体育でやったようなものから、中高時代、部活をしていたバレーまで、それはもう時間を忘れて楽しんだ。

同じチームになった夫婦やカップルからは、『おふたりともとてもかっこいいですね』なんて言われまくって、小梅と顔を見合せて笑った。
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