交際0日ですが、鴛鴦の契りを結びます ~クールな旦那様と愛妻契約~
その翌日は、筧さんに言われた通り指輪をネックレスにする所をちょうど見られていて散々からかわれた。
またもや私は朝から顔を赤くしながら仕事を始めることになったのだった。
そして日曜日、一織さんに連れられてやってきたジュエリーショップに来た私は、驚きで言葉が出ないでいた。
高級感漂う店内に整然と並ぶ宝石や貴金属に目を奪われていると、柔らかい声色の初老の男性に声をかけられ、ショップの奥に案内される。
ふかふかのソファとガラス張りのテーブルのおる部屋に通され、私は慣れた様子の一織さんに着いていくので精一杯だ。
「事前にお聞きしていた奥様のイメージに合わせて何点か選ばせていただいたものでございます」