交際0日ですが、鴛鴦の契りを結びます ~クールな旦那様と愛妻契約~
そう言って運ばれてきた何種類ものエンゲージリング。
どれもこれも輝きすぎていて眩しい。
店員さんは部屋を出ていったので、一織さんと2人きりになったところで、少しだけ肩の力が抜けた。
間違いなく人生最高レベルのソファには落ち着かないけれど。
「この中に気に入ったものがなければ他にも持ってこさせるから、遠慮なく言えよ」
私はこくこくと頷いて、改めて隣にいる旦那様の格の違いを感じてしまった。
彼はこれが当たり前の世界で生きてきたのだ。かく言う私は、全く体験したことのない世界に飛び込んできた気分。
これから夫婦になるのに、彼の隣が私でいいのだろうか、なんて考えてしまう。
きっと、こんなこと言ったら一織さんは全力で否定してくれるし、なんなら悲しませてしまうだろう。私にそんなふうに感じさせてしまったことを責めるかもしれない。
とりあえず今は、静かに深呼吸をして、目の前の指輪に集中しよう。
どれもこれも輝きすぎていて眩しい。
店員さんは部屋を出ていったので、一織さんと2人きりになったところで、少しだけ肩の力が抜けた。
間違いなく人生最高レベルのソファには落ち着かないけれど。
「この中に気に入ったものがなければ他にも持ってこさせるから、遠慮なく言えよ」
私はこくこくと頷いて、改めて隣にいる旦那様の格の違いを感じてしまった。
彼はこれが当たり前の世界で生きてきたのだ。かく言う私は、全く体験したことのない世界に飛び込んできた気分。
これから夫婦になるのに、彼の隣が私でいいのだろうか、なんて考えてしまう。
きっと、こんなこと言ったら一織さんは全力で否定してくれるし、なんなら悲しませてしまうだろう。私にそんなふうに感じさせてしまったことを責めるかもしれない。
とりあえず今は、静かに深呼吸をして、目の前の指輪に集中しよう。