交際0日ですが、鴛鴦の契りを結びます ~クールな旦那様と愛妻契約~
「これで、俺がいない時でも少しは安心できる」
「私、浮気はしませんよ?」
「分かってる。だけど、小梅にその気はなくても相手は分からないだろう。人妻だっていう、他の男への牽制は必要だ」
独占欲さえ感じさせる台詞とともに、一織さんの熱の篭った瞳が私を見つめる。
ふと右手が一織さんのとぶつかって、反射で引っ込めようとしたところを捕えられた。
心臓が高鳴って、自分のものじゃないみたいだ。
一織さんは平気なのだろうか。さらっと手を繋ぐけど、照れたりしないのかな。
ちらりと彼の横顔を盗み見たら、気のせいか少し頬が赤くなっていた。気のせいと言われたらそれまでだけど、期待してもいいかな。
照れているのも手を繋ぐのも、私を大事に思ってくれているような発言をするのも、彼が私と同じ気持ちだからだって。
まだ胸を張って言えるほどはっきりとはしない。でも、彼の一挙手一投足にこんなにドキドキするのはきっと……
「夕飯、食べてから帰るか」
「そうですね。何食べましょうか」
手を繋いで、夕飯の話をしながら歩く夜道。
何気ない光景がなんだかとても輝いて見えるのはきっと、隣を歩くのが一織さんだからだ。
「私、浮気はしませんよ?」
「分かってる。だけど、小梅にその気はなくても相手は分からないだろう。人妻だっていう、他の男への牽制は必要だ」
独占欲さえ感じさせる台詞とともに、一織さんの熱の篭った瞳が私を見つめる。
ふと右手が一織さんのとぶつかって、反射で引っ込めようとしたところを捕えられた。
心臓が高鳴って、自分のものじゃないみたいだ。
一織さんは平気なのだろうか。さらっと手を繋ぐけど、照れたりしないのかな。
ちらりと彼の横顔を盗み見たら、気のせいか少し頬が赤くなっていた。気のせいと言われたらそれまでだけど、期待してもいいかな。
照れているのも手を繋ぐのも、私を大事に思ってくれているような発言をするのも、彼が私と同じ気持ちだからだって。
まだ胸を張って言えるほどはっきりとはしない。でも、彼の一挙手一投足にこんなにドキドキするのはきっと……
「夕飯、食べてから帰るか」
「そうですね。何食べましょうか」
手を繋いで、夕飯の話をしながら歩く夜道。
何気ない光景がなんだかとても輝いて見えるのはきっと、隣を歩くのが一織さんだからだ。