交際0日ですが、鴛鴦の契りを結びます ~クールな旦那様と愛妻契約~
「一織さん、あっちに釣り堀があって、釣りを体験できるみたいなんです。やってみませんか?」

目をきらきらさせて言うのだから、俺に断る選択肢なんてない。
二つ返事で頷いて、小梅に連れられて今度は釣りを楽しんだ。

昼間はそうして、施設内でできるアクティビティや体験型のものをほとんどやり尽くした。
俺も小梅も体力には自信があるから、やはりこうして体を動かすのは楽しい。

日が沈むと、俺は小梅を連れて併設されたレストランに向かった。
一番眺めが良いテラス席は予め確保しておいた特等席だ。

このレストランは深山フーズが手がけているので、一部貸切にすることなど造作もない。

小梅は最初、静かでいいですね、なんて言っていたが、料理長が席まで挨拶に来たのを見て驚きを隠せないようだったので説明した。
< 73 / 167 >

この作品をシェア

pagetop