交際0日ですが、鴛鴦の契りを結びます ~クールな旦那様と愛妻契約~
「そんな顔されたら、止められなくなるだろ」
きゅっと顔を歪めて、一織さんは苦しげに呟く。
「もう一回、一織さん」
思わず呟いて、自分が言ったことに赤面する間もなく唇を塞がれる。
息をするのもままならないほどのキスを受け止めて、体から力が抜けていくのが分かる。自分の体じゃないみたいな感覚が怖くて、でもキスを止めてほしくなくて強がった。
「小梅…」
目を開けて一織さんと視線が合ったところで、携帯が着信を知らせた。
一織さんは画面をちらりと見て、「悪い…」と断って電話に出る。
モヤがかかったみたいにふわふわしていた頭が次第にクリアになっていき、冷静さを取り戻す。
一織さんに触れられた所から、じわじわと熱を持つのが分かる。
堪らず、浴室に逃げ込んだ。
どうしよう。一織さんは、私のことが好きなのかな?
そりゃあ、私は彼が好きだけど。自覚したばかりのこの気持ちが、もう本人に届いてしまったのは予想外すぎた。
それに、手を繋ぐだけでもドキドキするのにキスまで……
思い出したらまた体が熱くなる。
もう今日は、お風呂に入ったら先に寝てしまおう。一織さんの顔をまともに見られる自信がない。
そうして、キスの余韻を引きずったまま無理やり目を閉じた。
きゅっと顔を歪めて、一織さんは苦しげに呟く。
「もう一回、一織さん」
思わず呟いて、自分が言ったことに赤面する間もなく唇を塞がれる。
息をするのもままならないほどのキスを受け止めて、体から力が抜けていくのが分かる。自分の体じゃないみたいな感覚が怖くて、でもキスを止めてほしくなくて強がった。
「小梅…」
目を開けて一織さんと視線が合ったところで、携帯が着信を知らせた。
一織さんは画面をちらりと見て、「悪い…」と断って電話に出る。
モヤがかかったみたいにふわふわしていた頭が次第にクリアになっていき、冷静さを取り戻す。
一織さんに触れられた所から、じわじわと熱を持つのが分かる。
堪らず、浴室に逃げ込んだ。
どうしよう。一織さんは、私のことが好きなのかな?
そりゃあ、私は彼が好きだけど。自覚したばかりのこの気持ちが、もう本人に届いてしまったのは予想外すぎた。
それに、手を繋ぐだけでもドキドキするのにキスまで……
思い出したらまた体が熱くなる。
もう今日は、お風呂に入ったら先に寝てしまおう。一織さんの顔をまともに見られる自信がない。
そうして、キスの余韻を引きずったまま無理やり目を閉じた。