冷徹エリート御曹司の独占欲に火がついて最愛妻になりました
「茉白さんには、シャルドンの担当を外れてもらいたい。」
LOSKAの営業部長となった影沼から告げられた茉白は、一瞬頭が真っ白になった。
「え…?どうしてですか?私が担当して、受注は伸びているはずです。」
茉白は食い下がろうとした。
「だからです。茉白さんが作ってくれたシャルドンとのパイプを強化したい。だから営業は他の人間にノウハウを引き継いでもらって、茉白さんは企画の方に主軸を置いて欲しいです。」
(ノウハウ?そんなに単純なことなの…?)
「………」
茉白は気持ちが整理できず、なかなか言葉が出てこない。
「ゆ、雪村専務は…厳しい方なので…」
「わかってます。でも、茉白さんでなければ営業ができないというわけでもないでしょう?引き継ぎをきちんとして下さい。」
「企画を主軸にって…他の営業先は…?」
「他についても縮小していってもらう予定です。社内での勤務をメインにしていっていただきます。」
「…少し…考えさせて欲しいです…」
「会社としての決定です。」
「………」
「体制見直しはLOSKAのためです。」
結果を出した影沼に“LOSKAのため”と言われてしまうと、茉白は黙って受け入れるしかない。
「わかりました…。折り畳み傘の打ち合わせが残っているので、そこまでは私に担当させてください。」
「まぁ、いいでしょう。」
影沼の溜息を聞きながら、茉白は席に戻った。
(社長にも営業には向いてないって判断されたのかな…)
(私のLOSKAでの6年て、なんだったんだろう…)
LOSKAの営業部長となった影沼から告げられた茉白は、一瞬頭が真っ白になった。
「え…?どうしてですか?私が担当して、受注は伸びているはずです。」
茉白は食い下がろうとした。
「だからです。茉白さんが作ってくれたシャルドンとのパイプを強化したい。だから営業は他の人間にノウハウを引き継いでもらって、茉白さんは企画の方に主軸を置いて欲しいです。」
(ノウハウ?そんなに単純なことなの…?)
「………」
茉白は気持ちが整理できず、なかなか言葉が出てこない。
「ゆ、雪村専務は…厳しい方なので…」
「わかってます。でも、茉白さんでなければ営業ができないというわけでもないでしょう?引き継ぎをきちんとして下さい。」
「企画を主軸にって…他の営業先は…?」
「他についても縮小していってもらう予定です。社内での勤務をメインにしていっていただきます。」
「…少し…考えさせて欲しいです…」
「会社としての決定です。」
「………」
「体制見直しはLOSKAのためです。」
結果を出した影沼に“LOSKAのため”と言われてしまうと、茉白は黙って受け入れるしかない。
「わかりました…。折り畳み傘の打ち合わせが残っているので、そこまでは私に担当させてください。」
「まぁ、いいでしょう。」
影沼の溜息を聞きながら、茉白は席に戻った。
(社長にも営業には向いてないって判断されたのかな…)
(私のLOSKAでの6年て、なんだったんだろう…)