冷徹エリート御曹司の独占欲に火がついて最愛妻になりました
「待ってください。」
茉白が社長室に入った。
「茉白さん…」
「なんですか?自分の仕事に戻って下さい。」
「スワンさんは塩沢さんが大事にしてきたお客さんです。彼女が担当になって、初期より随分受注が伸びました。それを彼女の言い分も聞かずに取引を中止なんて…」
「席に戻って下さい。」
「FAXだって直接の受注だって—」
「茉白さん、私はあなたの上司ですよ。」
「…でも—」
「茉白さん、もういいです。」
莉子が言った。
「もう、辞めるからいいです。」
涙声で莉子が言った。
「え、莉子ちゃん!?」
茉白は一瞬で顔面蒼白になる。
「そうですか、残念ですが仕方ないですね。退職の手続きを始めますので、退職届を持って来てください。」
影沼は莉子の顔も見ずに言った。
「そんな、影沼さん…」
「辞めたい人間には辞めてもらって構いません。」
影沼の言葉を聞き、莉子は社長室から泣きながら退室した。
茉白が社長室に入った。
「茉白さん…」
「なんですか?自分の仕事に戻って下さい。」
「スワンさんは塩沢さんが大事にしてきたお客さんです。彼女が担当になって、初期より随分受注が伸びました。それを彼女の言い分も聞かずに取引を中止なんて…」
「席に戻って下さい。」
「FAXだって直接の受注だって—」
「茉白さん、私はあなたの上司ですよ。」
「…でも—」
「茉白さん、もういいです。」
莉子が言った。
「もう、辞めるからいいです。」
涙声で莉子が言った。
「え、莉子ちゃん!?」
茉白は一瞬で顔面蒼白になる。
「そうですか、残念ですが仕方ないですね。退職の手続きを始めますので、退職届を持って来てください。」
影沼は莉子の顔も見ずに言った。
「そんな、影沼さん…」
「辞めたい人間には辞めてもらって構いません。」
影沼の言葉を聞き、莉子は社長室から泣きながら退室した。