冷徹エリート御曹司の独占欲に火がついて最愛妻になりました
第32話 ハンカチのお返し
19時
茉白は一人残業をしながらデスクで今日の出来事を振り返っていた。
莉子の言葉と綿貫の言葉で、茉白はLOSKAの置かれている状況を把握した。
しかし、影沼に、Amselに頼る宛が無くなってしまってLOSKAがやっていけるのか?という不安はどうしても拭えない。
縞太郎の影沼への心酔ぶりもまた、茉白を迷わせる。誰に何をどう相談すればいいのか…茉白にはあまりにも負担が大きくなり過ぎている。
——— もし、困ったことがあったら—その時は、真夜中でも早朝でも、俺に連絡しろ
また遙斗の言葉を思い出し、ダメだと否定する。
そんな茉白の目に、デスクに置いてあったワニのアイピローが映る。
(………)
茉白はワニを写真に撮り、涙顔の絵文字を付けてTwittyに投稿した。
やり場のない心の声を吐き出したい、そんな気持ちだった。
(…莉子ちゃんには会社の営業時間以外は投稿しちゃダメって言われてたんだった…。それにこんな私的な内容、莉子先生に怒られそう…)
莉子がSNSのことを楽しそうに教えてくれたときのことを思い出した。
———ピコンッ
少ししてTwittyの通知が鳴る。
(あ、クロさん…)
いいねを押されて、我にかえった茉白はなんとなく恥ずかしくなってすぐに投稿を削除した。
———プルル…
しばらくして、今度は茉白のスマホに着信があった。
(え…)
【雪村 遙斗】
茉白は一人残業をしながらデスクで今日の出来事を振り返っていた。
莉子の言葉と綿貫の言葉で、茉白はLOSKAの置かれている状況を把握した。
しかし、影沼に、Amselに頼る宛が無くなってしまってLOSKAがやっていけるのか?という不安はどうしても拭えない。
縞太郎の影沼への心酔ぶりもまた、茉白を迷わせる。誰に何をどう相談すればいいのか…茉白にはあまりにも負担が大きくなり過ぎている。
——— もし、困ったことがあったら—その時は、真夜中でも早朝でも、俺に連絡しろ
また遙斗の言葉を思い出し、ダメだと否定する。
そんな茉白の目に、デスクに置いてあったワニのアイピローが映る。
(………)
茉白はワニを写真に撮り、涙顔の絵文字を付けてTwittyに投稿した。
やり場のない心の声を吐き出したい、そんな気持ちだった。
(…莉子ちゃんには会社の営業時間以外は投稿しちゃダメって言われてたんだった…。それにこんな私的な内容、莉子先生に怒られそう…)
莉子がSNSのことを楽しそうに教えてくれたときのことを思い出した。
———ピコンッ
少ししてTwittyの通知が鳴る。
(あ、クロさん…)
いいねを押されて、我にかえった茉白はなんとなく恥ずかしくなってすぐに投稿を削除した。
———プルル…
しばらくして、今度は茉白のスマホに着信があった。
(え…)
【雪村 遙斗】