冷徹エリート御曹司の独占欲に火がついて最愛妻になりました
1週間後
———プルル…
朝9時30分、茉白のスマホに着信があった。
(知らない番号だ…)
「はい。」
『真嶋 茉白さん?』
電話に出た途端、フルネームを確認された。どこかで聞いたような声だ。
「そうですけど…えっと、すみません番号が登録されてないみたいで…どちら様ですか?」
『雪村だけど。』
(ユキムラ…?ゆきむら…雪…)
「え!雪村専務!?」
茉白の声に、同じフロアにいた社員が視線を集中させた。
「えっと…あ!お世話になっております!」
茉白は慌てて挨拶の言葉を口にした。
「あの、何かありましたか?」
『急ぎでアポ入れたいんだけど、今日時間取れますか?』
「え」
(急ぎ…?)
茉白は急いで手帳を開いてスケジュールを確認した。あいにく今日の予定はほとんど埋まっている。
「えっと…今日は18時以降でもよろしければ伺えます。」
『じゃ、18時に本社で。』
それだけ言うと、遙斗はあっさりと電話を切ってしまった。
(このタイミングって、ポーチの発注数の見直しか…最悪キャンセル…?それとも納品済みの他の商品で不良品が出た、とか…?)
新商品の予定もないタイミングなので悪いことばかりが茉白の頭に浮かぶ。
不安な気持ちのまま一日の仕事をこなし、茉白はシャルドン本社に向かった。
18時
シャルドンエトワール本社・商談ルーム
「え、OEM…ですか?」
———プルル…
朝9時30分、茉白のスマホに着信があった。
(知らない番号だ…)
「はい。」
『真嶋 茉白さん?』
電話に出た途端、フルネームを確認された。どこかで聞いたような声だ。
「そうですけど…えっと、すみません番号が登録されてないみたいで…どちら様ですか?」
『雪村だけど。』
(ユキムラ…?ゆきむら…雪…)
「え!雪村専務!?」
茉白の声に、同じフロアにいた社員が視線を集中させた。
「えっと…あ!お世話になっております!」
茉白は慌てて挨拶の言葉を口にした。
「あの、何かありましたか?」
『急ぎでアポ入れたいんだけど、今日時間取れますか?』
「え」
(急ぎ…?)
茉白は急いで手帳を開いてスケジュールを確認した。あいにく今日の予定はほとんど埋まっている。
「えっと…今日は18時以降でもよろしければ伺えます。」
『じゃ、18時に本社で。』
それだけ言うと、遙斗はあっさりと電話を切ってしまった。
(このタイミングって、ポーチの発注数の見直しか…最悪キャンセル…?それとも納品済みの他の商品で不良品が出た、とか…?)
新商品の予定もないタイミングなので悪いことばかりが茉白の頭に浮かぶ。
不安な気持ちのまま一日の仕事をこなし、茉白はシャルドン本社に向かった。
18時
シャルドンエトワール本社・商談ルーム
「え、OEM…ですか?」